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2011 Rd.7 カナダGP採点
1 セバスチャン・ベッテル(2位):7.5
69周目のターン9、ファイナルラップのターン4に破綻の予感はあった。ターン6のターンインでわずかにウエットパッチを踏んで四輪を滑らせ、ポディウムの頂点を失う。バトンの追撃に反応して即座に1分17秒台を叩いたのはレースコントロールに心を砕いている証でシーズンを正しく戦える能力を備えるが、らしくない保守的な一面も覗かせる。
2 マーク・ウェバー(3位):7.5
リスタートでハミルトンにインから押し出されたことで優勝争いの権利を失った。ツキのないレースが続く。シューマッハとのバトルはあまりスマートではなかった。チャンピオンウォールの目の前でリアを滑らせたことでバトンが先行、結果としてベッテルの優勝を奪ってしまったとも言える。
3 ルイス・ハミルトン(リタイア):3.0
リスタート直後のウェバーとの接触は贔屓目にレーシングインシデントと受け取ることもできるが、モナコの叱責を2週間で忘れた振る舞いだった。雨の得手を見せつけるように周囲を明らかに上回るペースで追撃を再開したものの、シューマッハに追突しかけた挙げ句、8周目のホームストレートでチームメイトのレーシングラインに割り込んでひとりレースを終えた。左リアのサスペンションが完全に折れた後も走行を続け、止めた後に未練がましくクルマを触ったりコース脇に立ち尽くしていたりしていたその心情がいかばかりか知る由もないが、傍目にはいかにも子供っぽく映る。
4 ジェンソン・バトン(優勝):8.5
無線のとおりのファンタスティックジョブ。ハーフウエットからドライへ移行する難しいコンディションで序盤の問題を吹き飛ばす驚異的なペースを刻みながらベッテルに迫り、ファイナルラップついにハーフスピンへと追いこんだ。2つの審議は気になるがそれほど責任があったようには見えなかったので大丈夫だろう。こういうレースでは本当に強い。ハミルトンに速さでは劣るが、彼にないものをたしかに持つ。終盤やたらにジェシカが映ると思ったら公式会見でも言及、浮かれてんな。
5 フェルナンド・アロンソ(リタイア):5.5
雨が弱くなったときにウエットからインターミディエイトタイヤへと替え、ポジションを落としたことが運命を決めた。37周目、近づいてきたバトンとの接触でスピンし、縁石に乗り上げる。フェラーリの弱点を隠せるサーキットだっただけに結果を得たかった。
6 フェリペ・マッサ(6位):5.5
トップ3に近いスピードはあったが本人がばたばたしすぎて6位に留まった。ヒスパニアをラップするときに犯したスピンはあいかわらずデリカシーに欠けることを示す。フロントノーズに2度のダメージ、これではチームの信頼は取り戻せない。フィニッシュライン寸前でザウバーを交わしたのがぎりぎりの帳尻合わせ。赤旗中断の際にグリッドを間違えるおちゃめなミスも。ハイドフェルドが困っていた。
7 ミハエル・シューマッハ(4位):8.0
ウエットレースで息を吹き返す、劣勢のマシンで最高の走り。メリハリのきいたスピードと老獪なラインで攻守ともに冴えを見せた。エキサイティングなラップの数々の中でも、追撃してくるウェバーに対しドライのラインを巧みに独占してシケインカットに追いこんだシーンが白眉。コースが乾くのが遅ければ表彰台を狙えた。
9 ニック・ハイドフェルド(リタイア):5.0
56周目、2コーナーの立ち上がりで加速の鈍った小林に追突してフロントウイングを壊し自らのレースを失った。相手のせいにしたいのはわかるがハーフウエットで観察を怠ってはいけないところ、やや楽観的な動きだった。モナコで表明されたチームの不満を解くことは叶わなかった。
10 ヴィタリー・ペトロフ(5位):7.0
国際映像にまったくといっていいほど映らず、逆になんの心配も要らない走りだったことが伝わってくる。難しいレースにあって上位勢ではもっともミスが目立たなかった。ルノーのエースの風格を携え、メルセデスに挑む。
15 ポール・ディ・レスタ(18位):5.0
せっかくの6位を不用意な飛びこみでフイにし、最後はグリーンにマシンを止めた。ルーキーがやってはいけないドライブの典型。スピードのあったフォース・インディアは結局失意の日曜に終わる。取れるレースを取れないフォース・インディアの2人と、取れないレースすら取る小林。クルマの差が小さい中で両者の差はドライバーズポイントとなって表れている。
16 小林可夢偉(7位):6.5
ドライでのグリップ不足でダウンフォースを多めのセッティングにしていたことがウェットレースに奏功したようだが、それにしても最初のリスタート後からフェラーリと互角の1分36秒台を続けて6つのポジションアップを果たす。中位チームのなかでは群を抜いた速さで、ステイアウトの決断も手伝って赤旗時2位の驚きにつなげた。再開後はトップレベルのハーフウエットから一転、路面が乾くにしたがって防戦に手が回ったものの、高いディフェンス能力も見せた。ただし無理もしたのだろう、結局は大小のミスで3つのポジションを直接失う。フィニッシュ直前でマッサに食らったパスは、難しくとも丁寧にトラクションをかければ防ぐことができたか。
17 ペドロ・デ・ラ・ロサ(12位):6.0
セーフティカー明けの接触がなければ入賞圏。レースから離れていても即座に入っていける経験値はさすがだが、そんなことよりマクラーレンのレーシングスーツでザウバーを運転するすてきな姿の金曜日に6点。