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2011 Rd.14 シンガポールGP採点
1 セバスチャン・ベッテル(優勝):10.0
大河の流れのように滑らかなドライビングで週末を制圧、レースはこうやって勝つんだということ。パルクフェルメで1位の停車位置看板にフロントウイングでキスし、自分はカメラにキスしてチャンピオンに王手をかけた。
2 マーク・ウェバー(3位):6.0
今季はスタートでポジションを落とすところしか見たことがない、と思っていたら中継でも6戦連続の失敗に言及される。偶数グリッドに同情の余地はあるが、すぐ後ろのハミルトンと比較しても加速の悪さは明らかだった。ベッテルに失敗がないことを見ればチームのクラッチセッティングに責任があるとも考えづらく、ひとえにメンタルの問題か。
3 ルイス・ハミルトン(5位):2.5
予選Q3のウォームアップラップでマッサを無理矢理抜こうとして一悶着。無意味なタイミングで冒すべきではないリスクを冒し、すでに地に墜ちている信頼をますます失う。あげく決勝でも、昨年チャンピオンシップから後退したのとまったく同じコーナーで不用意なターンインからマッサのリアタイヤをフロントウイングでカット、彼我のチャンスを奪った。チームメイトにレーシング教室を開いてもらった方がいい。くだらない。
4 ジェンソン・バトン(2位):9.0
ベッテルが圧倒するレースにあって、劣勢を跳ね返す方法をひとつずつ試みるようなレース。速さ以外のすべての面でチームメイトを上回り、どちらがマクラーレンのエースかはもはや一目瞭然。総合力でチャンピオンに一矢を報いることができるとしたら彼しかいないと思わせるパフォーマンスを発揮した。最終盤の追い上げのさなかバックマーカーに引っかかったところで不満なそぶりのひとつも見せなかったのは人格というものなのだろう。そしてなぜいちいちジェシカを映す。
5 フェルナンド・アロンソ(4位):7.0
鬼気迫るスーパーラップでできるかぎりのグリッドを確保して日曜日に繋ぎ、レースでベストなスタートから防戦に回る姿は見慣れたもの。ドライバーのパフォーマンスにどうしてもクルマがついてこないが、これ以上の仕事を望むのは酷だろう。チャンピオンの器はいまだ傷ひとつなく栄光に満たされる瞬間を待つ。
6 フェリペ・マッサ(9位):6.0
ハミルトンとのバトルは彼としては十分に正当なものだったが、無謀なアタックに左リアタイヤをパンクさせられた。モンツァに続く不運で、グランプリに嫌われているかのような印象をもたらす。
7 ミハエル・シューマッハ(リタイア):5.0
予選Q3でタイヤを温存し、決勝をうまく戦って上位に急追していたが、ペレスの後輪に乗り上げてリフトオフし、レースを終えた。ザウバーの加速が悪かったことはもちろん、ルーキーの通るラインを読み違えたか。
8 ニコ・ロズベルグ(7位):6.0
短いスティントでのマルチストップを強いられる傾向は変わらない。苦心のドライビングで珍しく散らかる場面も多く、シューマッハのクラッシュは結果として彼がマーブルに乗って失速したミスが引き金になった。
9 ブルーノ・セナ(15位):5.0
10 ヴィタリー・ペトロフ(17位):4.5
ロータス・ルノーに存在感はなし。シーズン序盤の勢いは薄れ、上位よりも下位との距離が気になるか。
14 エイドリアン・スーティル(8位):7.0
かつての直線番長が嘘のようなハンドリングとなったフォース・インディアで生き生きとスムーズにドライビング。暴れ回ったハミルトンを相手にせず、安全安心のレース運びで最低限以上の結果を得る。
15 ポール・ディ・レスタ(6位):8.0
速さに加えタイヤを巧みに使い、タフなレースを2ストップで戦いきってリードラップに生き残った。最高のパフォーマンスでザウバーを突き放す素晴らしい仕事を完遂、鈴鹿でも楽しみなドライバーの一人。
16 小林可夢偉(14位):4.0
混戦でペースを上げられないままラップダウンを喫し、セーフティカーが入ったことで完全にノーチャンスに沈んだ。あのタイミングで唯一の正解があったとしたらステイアウトしてラップバックする作戦を採ることだったが、ペレスの結果を鑑みればそれが何かをもたらすこともなかっただろう。大勢には影響ないが青旗無視のペナルティも受け取った。すべては予選のクラッシュに端を発する問題で、パフォーマンスとしては今季最低。ベストラップは速かっただけに失ったものの大きさも見える。現状の自覚が必要。
17 セルジオ・ペレス(10位):6.5
局面で見れば小林を上回るケースが多かったルーキーが、ついに週末を通じて完全に凌駕した。一介の持ち込みルーキーではない。もはやエースを脅かす段階は過ぎ、チームを自分のものにしつつある。ポイントの逆転は難しいが、つねに速さを見せつけることで味方が増えていくだろう。
21 ヤルノ・トゥルーリ(リタイア):6.0
スタートを決めた直後から見事なラップを刻み続けて長きにわたりトロ・ロッソとルノーを抑えこみ続ける。昔は予選の一撃にこそ魅力があったが、しぶとい走りが似合ういいベテランへと変貌を遂げた。ふらふらになってコクピットから引きずり出されたころの面影はもうない。最後はトラブルで降りる。